ソボブキエット@かがやき亭(2015.04.19)

soboett

4月19日はかがやき亭で「ソボブキエット」のライブでした。
2月に案内所で開催した龜樂展で、抱腹絶倒の展示&奉納龜樂を披露してくださった龜樂四代目でジャズピアニストの西尾賢さん(ソボブキ)と、名古屋から「遠征」してきた歌姫・西本さゆりさん(ett)のお二人。時にしっとり、時にコミカルに、振り幅は変幻自在。本当に心に残るライブでした。

西尾さんの提案で、当初「1ドリンク付き」だったのが、なんとゴージャスにも「1ドリンク+ソボブキ飯&味噌汁付き」に変更されました。お客さんには嬉しいサプライズ。ソボブキ飯というのは、今が旬の蕗を炊き込んだ(正確にはもっと複雑な手順のようですが)ごはんです。蕗のシャキッとした食感が楽しい春ごはん。それにさゆりさんが名古屋から持参した赤だし味噌でつくったお味噌汁(西荻の豆腐入り)がつきました。

ライブの方は、今回のチラシにインスパイアされ、一曲目が急遽変更に。そういうスリリングないきあたりばったり感もありながら、魔法のように楽しい音楽が紡ぎだされる瞬間に立ち会えてうれしかったです。運営人という特権をフルにつかって堂々と録音したのですが、これは家宝。今日だけですでに2回聴き、楽しかったライブを反芻しています。

live

ピアノに三味線、はたまた塩ビ管にいたるまで、さまざまな楽器を使いこなすソボブキ西尾賢さん。私は「龜樂」からの西尾賢入門でしたので、アケタの店でスタンダード曲を弾く西尾さんを初めて見た時には、そのかっこよさに惚れましたね。そして今回あらためて思ったのは、ピアノもいいけど曲もほんとにすばらしい〜!ということです。なんせ私、音楽シロウトですので、間違っていたらアレなのですが、セロニアス・モンクのラグタイム調ピアノを彷彿とさせる楽しいリズムの『いわな君のうた』、大きな歴史や人生の紆余曲折を、小さな「ぬか床」とあざやかに対比させる『ぬか床の歌』、聴いてるだけでバリバリに元気になってくる『バリゴ節』など。ettの西本さゆりさんとの相性もバリバリであります。楽しくやさしく歌うさゆりさんの声が、こちらで用意したステージディスプレイの菜の花(善福寺産)にもぴったり。もちろんettの名曲も披露。中には幻のファーストアルバムの曲もありました。

さて、龜樂も忘れてはいけません。今回のライブでも「神事」として粛々おきんたまおどりが執り行われました。
手製のほら貝を吹く西尾さん。おでこの味噌汁椀、ピアノ上のプーさん(会場のかがやき亭の備品です)、花柄シャツなどなど、やたらに情報量の多い写真ですね。このあと、チャルメラによる龜雅樂演奏、二拍手1デコの正式礼拝から、唱歌、一丁締めへとつづきました。このライブならではの雰囲気は説明するのがむずかしいです。

horagai

次回の「ソボブキエット」も期待! また西荻でさゆりさんの歌声をききたいです。

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