山形に行ってきた(4)瀬見温泉の喜至楼その1

これまで)骨董店・木土藍楽の渡部さん(ナベさん)の仕入れに便乗して山形へ。だらだらと小出しに書いてた旅行はようやく一泊目の瀬見温泉に到着します。

夕暮れの山形路、新庄から瀬見温泉へ向かいました。私はどうもホテルのベッドというのが苦手でして、宿泊はなるべく「和室」にしています。どのシーツの間に寝たらいいんだか、落ち着かないんですよね。
当初はこけしのメッカ・肘折温泉を候補に入れていたのですが、アクセスが不便なので今回は却下。料金は安めで交通の便も悪くなく、ナベさんの負担も軽そうということで、ナベさんの故郷・最上町にある瀬見温泉に泊まることにしました。

瀬見温泉は陸羽東線沿いにあり、同名の駅があることからもわかるようにアクセスは便利です。小国川という川のそばあるので景色も良さそう。その瀬見温泉で、どこに宿泊するのか。ナベさんいわく、「そりゃあ観松館が一番安心だよ」と即答。でも、図書館で借りた山形の温泉ガイド本やインターネットで調べていましたら、ひときわ異彩を放つ旅館を見つけてしまいました。「喜至楼」。キシロウと読みます。

喜至楼についてナベさんに聞いたら、多くを語らず「え、喜至楼なの? フッフッフー」と、いつものポーカーフェイスな笑顔であります。

西荻にも「古民家カフェ」というものがありますが、歴史ある建物でしっかり営業をされているというのはそれだけで魅力がありますよね。しかもそこに宿泊できるとあればなおさらです。喜至楼は、建物の歴史においては山形県でもトップクラス。本館と別館があって、その本館がより古い建物。いまはオフシーズンなのか、ウェブサイトからの予約も、直前にもかかわらずすんなり入りました。あまりにそっけないので、本当に予約されたのかどうかちょっとだけ心配をしたのですが、無事に予約は入っていました。それにしても宿泊が安い! しかも本館はさらに割安。それなら絶対歴史のある部屋に泊まりたいというもの。多少の不便や多少のオバケ(※会うことはありませんでした笑)なども仕方ありません。なにより、湯治場の雰囲気をちゃんと伝える貴重な建物に泊まることができるのです。

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そんなことでやってきました! 喜至楼本館。木造四階建。西荻なら文化財確実の築150年(一部)。山形県の文化財に指定されていても全くおかしくないのですが、そういうのにはまだ指定されてはいないようです。右の入口は日帰り入浴者用。宿泊者は裏手の別館にまわります。素泊まり予約だったので食事は近くの「川の駅」(ローソンでした。近くといっても歩いたら30分位かかるかも……)でゲットし、ナベさんとはここで別れ、いよいよ中へ入ります。

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別館の方もなかなかの迫力。左は大宴会場。センターの円形部分は食堂。本館とは廊下でつながっていて、別館1Fが本館の2Fになります。すでに薄暗い時間での到着になってしまったので、あちこち回れなかったのですが、宿泊する部屋に行く途中の廊下にはいろいろなものが陳列されていました。

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つやのある廊下をぎしっと音を立てながら歩いて行くと、そこには往時の喜至楼や瀬見温泉のにぎわいをとらえた貴重な写真、旅館で使っていた番傘、ガラス棚におさまる縄文土器・鏃・石斧などなど、貴重なもののオンパレード。もちろん建物自体にもみどころがたっぷりです。宿泊の部屋は予定よりおそらくいい部屋に泊まらせてもらえているようです。館内のあちこちにある木彫装飾が部屋の中にもある角の特別室。宿泊の人が少なかったので宿の方が気を使ってくださったのだと思います。

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山形の温泉、ここまでに足湯ですが天童温泉銀山温泉とまわりました。ちょっと足を入れると思わず声を上げてしまうほどに、いずれも湯温が高いのです。ここ喜至楼も熱め。もちろん源泉掛け流し。ほんの少し硫黄のようなにおいがあり、飲むこともできます。こちらのローマ式千人風呂の大迫力! 宿泊者が少なかったため、完全貸切状態で、写真もバッチリとっちゃいました。いちおう「混浴」なのですが、女性にはハードルが高いでしょうね。 ほかにもいくつもお風呂があり、そちらは男女別。脱衣場の木彫は、館内彫刻とちがって素朴な味わい。千人風呂ははなさかじいさんですね。ともかく見どころが多いのです。

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とっぷり夜になってしまったので、館内見学は翌朝にし、もう寝ることに。部屋に用意されていた布団の生地が気になり、ちょっとシーツをはぐってみたら、なんとも独特の模様。縄文土器?いやちょっと違うか。(長くなってしまったのでつづく

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3 Replies to “山形に行ってきた(4)瀬見温泉の喜至楼その1”

  1. いつも大変お世話になっております鴨下です。 山形いいですね。 旅館がすごい! 矢じりとか近くで掘れたりするんでしょうか? 

    • 近隣で出土のもののほか、台湾とか樺太とかのものもありましたよ〜

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