山形に行ってきた(7)温海で和亀捕りのおばちゃんに出会う

前回まで)骨董店・木土藍楽の渡部さん(ナベさん)の仕入れに便乗して山形へ。温海温泉に一泊。

温海温泉は、前日に泊まった瀬見温泉と比べると活気があります。最上町出身のナベさんは、「瀬見温泉もこんなふうになったらいいのになあ。いつも朝市やってるし……」としきりに言ってましたが、活気だけを求めて温泉に行くわけではないですからねえ。瀬見温泉の雰囲気、あのままでじゅうぶん魅力満点ですよ。

さて、宿泊した「かしわや旅館」はいかにも「温泉旅館」の風情がありました。受付で渡された鍵はルームキーではなく、金庫の鍵。ふすまなので部屋鍵がないんです(くるくる回す内鍵はついてました)。

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翌朝は寝すぎで、毎朝やっているという朝市には間に合いませんでした。朝食をいただいていると、床の間に目がくりっとしたこけしがあるのに気付きました。

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こちらのこけし、その名も「温海こけし」。どこで販売をしているのか旅館の方に聞いてみたら「いや〜買えないですよ。大人気で、みなさん3ヶ月以上は待ってますから」。あとでわかったのですが、当今一二を争う人気のこけしだったのです。

朝市後の温海の町をぶらぶらすると、その「阿部こけし店」はすぐに見つかりました。まだ朝でしたのでお声がけはしませんでした。

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あつみ名物の「栃餅」を手に入れます。旅館やお土産屋さんでは「元禄餅」という求肥菓子を猛烈推ししていましたが、よくあるタイプのお菓子であまり魅力を感じませんでした。お店の素朴な雰囲気もあって、こっちが期待大。あとで電車の中でいただくことにします。

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バスで海沿いにあるあつみ温泉駅へ移動。出発までの時間があるので、すぐそばの海にいってみることに。ちょうど一人のおばちゃんが、先に鈎のついた竿を持ってなにかを捕ろうと海に向かうところでした。

「それでなにを捕るんですか?」「ん?和亀だ」??? 和亀とはいったい?
そのあと和亀についていろいろ説明をしてくださっているようなのですが、おばちゃんは本格的な山形弁のため、ほとんど内容を把握できず。……どこに行ってもミシシッピアカミミガメだらけの昨今、国産のイシガメあたりを捕まえて売ったらお金になるのかしら……でも海でどうして淡水亀?? その時、はっ!と気づきました。和亀ではなくワカメであることに。一通りはなし終えたあと、「へば〜」と私たちに別れを告げ、おばちゃんは颯爽と海に向かって行きました。

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(すいません、次回こそ本当に最終回です)

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