「西荻窪に活きているネパール」報告

かがやき亭にて臨時営業中の、関根橋のカレー屋さんガネーシャガル。2月17日は特別企画として、映画上映とトークイベントを開催しました。

これはかがやき亭での営業についての打合せの場に、たまたま「あなたの公-差-転」の太田エマさんがいらっしゃったことがきっかけだったのは、こちらの記事で書いたとおり。

バイキング形式の料理もあり、おかげさまで会場は満員。前半は7人のネパール人(うち5人がガネーシャガルのスタッフ)におしゃべりをしていただきました。

まずは5人のスタッフ(ブッタさん、ヤムさん、ラムさん、ヘムさん、ビールさん)たちがふだん日本でどんな暮らしをしていて、どんなことを考えてるかをお聞きするコーナーから。そろってお祭り好き、特にラムさんとビールさんは、ネパールに帰りたくなるのはどんな時かという質問に「お祭りの時」と即答していました。
「これまで日本で困ったことはありますか」という質問に、医療に関するお話をされていたのも印象的でした。お子さんの学校のこともふくめ、さまざまな面でのサポートが必要であるように感じました。

トーク後半はキマさんと通訳のサラさんが登場。キマさんは先日、お子さんが生まれたばかり。キマさんには、日本に住みながらの子育てや、ネパールのさまざまな問題などについてお聞きしました。その中で、ネパールは多民族・多宗教の国であり、お互いを尊重し合いながら共生する自分の国を誇りに思っている、というお話から、それまで静かにしていた通訳のサラさんも語りだします。

サラさんはそもそも、空手の黒帯を取るために日本に来たのがきっかけで、今は日本とネパールの架け橋として活躍をしています。ガネーシャガルのスタッフとキマさんは、どちらかというとインド寄りのヒンズー教徒なのですが、サラさんはチベット寄りの仏教徒。だから、お祭りも違うんですよ、とおっしゃっていました。

ガネーシャガルのスタッフさんたちとお話する機会が増えたこの約一ヶ月。少しずつ分かってきたつもりになっていた「ネパール」という国には、まだまだ別の側面があり奥深いということに、サラさんのお話であらためて気付きました。

後半は映画『カタプタリ~風の村の伝説~』の上映なのですが、その前に腹ごしらえ。


特製バイキング。カレーは2種。チキンカレーと、もうひとつはサグ(ほうれんそう)。サグは、肉のようで肉でないソイビーンズが入っているビーガン仕様。そして注目は、写真の一番左の器に入っているスープ。シンキという食材をつかっています。シンキというのは、ネパールの大根の葉を発酵させたのちに乾燥させた保存食。今回、スタッフさんの一人がネパールからのおみやげとしていただいたものを特別に提供していただきました。
どんな味なのか想像がつかなかったのですが、一口いただき、あっ、これはどこか懐かしい味! と思いました。高菜の漬物に似ていたのです。ネパールと日本は離れているけど、どこかでつながっている、そんなことを感じるスープでした。

そして映画の前にちょっとサプライズのお楽しみ。お祭り好きのビールさんが歌い、ラムさんが踊りはじめました。ネパールの人なら誰でも知っている「レッサンフィリリ」という曲です。ビールさんは歌が上手さもさることながら、ラムさんの踊りには艶がありました。

映画は日本人の伊藤敏朗監督がメガフォンをとった『カタプタリ〜風の村の伝説』。古くからの因習が残る村からとびだしていった少年が成長し、ネパールやカトマンズの近代化を夢見るも、幼いころに出会った人形遣いの旅芸人の少女(というか人形)に導かれるように、町並み保存の活動に力を注いでいく、というファンタジー。
失われたものは戻ってこない。どこにでも通じる普遍的な内容の作品でした。みんなで映画を見ながら、ネパール人と日本人で笑いのポイントがちょっとだけずれるのが興味深かったです。

美味しい料理と踊りと歌でもてなしてくださったガネーシャガルのみなさん、登壇されたキマさんとサラさん、そして短時間でコーディネイトしてくださったエマさんはじめ公-差-転スタッフのみなさんにも感謝! いい企画でした。

なお、この日の収益の一部は、エマさんを通じてAPFS(Asian People’s Friendship Society)に寄付することになりました。APFSは、日本に暮らす外国人住民と日本人住民の共生、また、相互扶助の関係を築いていくことを目的としたNPOです。詳細はリンク先を御覧ください。

さて今日(2月18日)はモモ教室。またリポートします。
かがやき亭でのカレー屋さんの営業は19・20日まで。限定メニューです。ぜひ足をお運び下さい。

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3 Thoughts to “「西荻窪に活きているネパール」報告”

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