『井草川と縄文と』井草川ツアー報告

西荻案内所では、『西荻ドブエンナーレ』、『松庵川展』、『西荻暗渠探検』等々でさんざんお世話になっている「暗渠マニアック!」著者の吉村生さん、髙山英男さんのお二人と、『西荻縄文ツアー』などをやっていただいてこれまたお世話になっているイラストレーターのスソアキコさんが、井草川で出会った!

これまでお世話になった暗渠組と縄文組のコラボが実現している企画展示『井草川と縄文と』が、西荻南のアトリエすゞ途で開催中(25日まで/月火木休み)。そんな縁もあって、はがきは西荻案内所デザインです(イラストはスソアキコさん)。

暗渠と縄文。暗渠といえば、たいてい戦後くらいに多く作られたものですし、縄文といえばざっと3000〜1万年前のことになります。大きく時を隔てたこの2つが、出会ったきっかけは井草川。暗渠となっている井草川周辺には、縄文土器が多く出土しているのです。特に「標識土器」とされている「井草式土器」が出土したことでも有名です。

ゴールデンウィークに井草川ツアーを決行するとのことで、私たちも同行しました。行程としては、水源である切通し公園をスタートし、井草川暗渠に沿って移動しながら縄文遺跡地をまわり、妙正寺公園まで。
その前に、人生初のたけのこ堀り(笑)。参加メンバーNさん邸の竹林です。杉並産のたけのこ、家に帰ってからいただきました。美味でした。

タケノコ掘りもあって、スタート地点にくるまでに、40分かかってしまいました。かつては「釜」と呼ばれる湧水があったという切通し公園付近。江戸時代には用水路の引水をして、水量もそれなりにあったようです。このあたりからは縄文の遺物がざくざく。杉並区が設置した看板のイラストは、なんとギャードルズの園山俊二先生。とはいえ、時代考証がちゃんとしていて、縄文人が狩っているのはマンモスではなくイノシシ。

さて先に進みます。低い方へ低い方へと行きたがる暗渠組に対して、縄文組は少し高台を目指します。杉並区の「井草式土器」解説板がある杉並工業裏から、井草川方面をながめます。このあたりは谷の幅が広く、沼や田んぼがあったようですね。

このあと、スソさんはさらなる縄文遺跡地をめざして坂をあがっていきます。一方の暗渠組は低い方へ。ということで、ほとんど平坦であるはずのコースを上がったり下がったり。通常20分程度で着くはずの上井草駅周辺についたのは、最初のタケノコ掘りがあったとはいえ、出発から3時間を経過していました。
上井草のAOYAGIというちょっと懐かしい感じのするレストランで一休みしたあと、目的地を目指します。

途中、さくらんぼをつまんでみたり、

「暗渠的なるもの」を見つけてみたり、

西武新宿線の線路下をくぐっていく井草川をながめたりしながら、

妙正寺川へ。距離にすればわずかですが、ここまで来るのに実に5時間近くかかったことになります。なにしろ、暗渠の吉村さん髙山さんも、縄文のスソさんも、どちらも「道草の天才」みたいな人ですから、まあしかたないですよね。

というわけで『井草川と縄文と』展示にはこの日の成果が発表されています。
先日のチャサンポーの2日間は、なんと杉並区教育委員会からお借りした約9000年前の「井草式土器」現物を展示していました。

7日以降は通常展示。貴重な井草式土器はありませんが、行ってびっくりサプライズのブツがあります。ほかにも、私が西荻の道端で拾った植木鉢のカケラ(約5000年前のもの)も展示する予定です。

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