顔面把手付釣手形土器 を見に行こう(180928)

秋たけなわ、他の神社から半月遅れで、井草八幡宮の例大祭がやってきます。
毎年、曜日に関係なく9月30日と10月1日。神輿渡御のほか、神楽殿で北辰一刀流の演武ほかさまざまな奉納芸、お茶席などもあります。
しかしなんといっても注目は、顔面把手付釣手形土器が保管されている宝物殿「文華殿」の御開帳です。年に1回、この時だけのお楽しみ。

いつもの文華殿は扉が閉まっている

顔面把手付釣手形土器

顔面把手付釣手形土器(がんめんとってつきつりてがたどき)は、戦前に善福寺の青果市場(サミット/コジマがある場所です)を作っている時に発見された縄文土器で、西荻窪エリア唯一の国指定重要文化財(個人蔵除く)です。正真正銘のお宝。現在は井草八幡宮の「文華殿」におさめられていて、見られるのは秋祭りのときだけです。

今年は東京国立博物館で、国宝土偶勢揃いの「縄文展」が開催されるなど、縄文が注目を集めています。日本のルーツとも言える縄文。といっても縄文土器って、これは本当に日本のものなのかと、むしろ「なんじゃこりゃ」的な驚きを見出すことのほうが多いです。井草八幡宮の土器も、驚きに満ちた形状をしているもののひとつ。

今年は30・1日だけでなく、29日16時からも御開帳ありとのこと。縄文ブームに乗って時間延長? これはいかねばですね。

 

西荻縄文ツアー

前にスソアキコさんと行った「西荻縄文ツアー」(←ツアー報告あり)では、西荻窪エリア(上井草含む)の遺跡地をまわったあと、井草八幡宮の文華殿を特別に開けてもらいました。その様子はその後、スソアキコさんによる冊子「西荻縄文(プレ)ツアー」にまとめられています。

スソアキコさんのひとり古墳部番外編

ちなみに、この本の1ページ目にワタクシが出てきます。

顔面把手付釣手型土器 の謎

ところで顔面把手付釣手形土器という、長い名前の土器がどんなものなのか気になりますよね。残念ながら文華殿は撮影禁止。お見せできる現物の写真がないのです。そこで、10月6日からのアトリエすゞ途「縄文の手しごと展」(←詳細あり)でもたぶん販売されると思われる西荻縄文グッズで紹介。

縄文ランプ

こんな感じの形をしています。これは浮き彫りですが、実物は器。大きさは両掌に乗るくらい。正面に顔のようなものがついています。人の顔というよりも、動物の顔のようです。蛇か猪と言われています。中には煤のようなものが付着していて、儀式で火を灯す道具だったと思われますが、なにしろ5000年前のことですから、実際のところはよくわかりません。いずれにせよ、5000年前(エジプト古王朝時代と同じ)に、このあたりに住んでた誰かが、これをこねて焼いたと思えば、手しごとの街・西荻にもつながってくるような不思議な感覚です。こんなミステリアスなものがすぐ近くにあるなんてドキドキしますね(土器にかけたダジャレです)。

そっくりのレプリカをつくって火をともしてみたら、古代に封印された秘密の地図が浮かび上がってくる!……とか、諸星大二郎先生の漫画だったらんな展開も予想されるところ。試してみた人はまだいません。

縄文の手しごと展
縄文の手しごと展は10月6日から。

文華殿にはほかにもお宝が

文華殿には、顔面把手付釣手形土器のほかにも、多数の縄文土器のほか、弥生式土器、平安時代の須恵器、井草八幡宮の本地仏の阿弥陀仏富士山型の香炉瓜?モチーフの鎧兜刀剣類、遅野井地名由来の源頼朝伝説図北口本宮冨士浅間神社図榛名山神社図製茶図、神楽面などなど、お宝多数あり。秋のこの機会に、西荻の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか。

30・1日は縁日もやってます。縁日の規模は西荻地域最大です。そちらもお楽しみに!
台風予報ですが、果たして……?(いつもどちらかの日に雨が降るといわれてます)
下の写真はいつも同じ場所で営業している射的屋さん。

毎年同じ場所の射的コーナー

 

参考

ニシオギ水ノオト 11番が井草八幡宮(動画)

 

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