(2015.01.02)五神社をめぐる「西荻ペンタゴン初詣」

新年といえば初詣。まず最初にお参りするのはやっぱり氏神様ですよね。私は生まれも育ちも「西荻」ではない「生粋のよそ者」ですが、善福寺在住なので、「井草八幡宮」が氏神様であろうことに迷いはありませんでした。ただ西荻エリアは、西荻窪駅周辺で4つの神社の氏子域が入り組んでいるのです。これは旧村の名残であり、現在も秋祭りなどで如実にあらわれます。駅南口もピンクの象あたりは荻窪八幡、その先の乙女ロードは、東側が春日神社、西側が松庵稲荷の氏子域となります。ややこしいです。

ちなみに西荻案内所があるあたりは「荻窪八幡神社」のエリア。でも春日神社にも松庵稲荷にもお世話になっているし、どこに行こうかと迷っておりましたが(2014年は福引にひかれての松庵稲荷神社でした。里芋を当てました)、今年はこの際全部まわってしまおうと、「ペンタゴン初詣」というのを思いつきました。氏子域を持つ4社に、規模が大きな南荻窪の天祖神社(荻窪八幡の摂社となります)を加えた5社をめぐり、西荻に巨大な五芒星の結界をつくってしまおうという計画です。諸星大二郎先生や加門七海先生が好きな人には、少しはご理解いただけるかもしれません。

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まず最初に行ったのは荻窪八幡神社。源氏の英雄・源頼義が奥州征伐の際に宿陣したとされ、境内には太田道灌が戦勝祈願で植えたという「道灌槇」がひょろっと生えています。まだ正月2日すごく混んでいるのかと思いきや、いつもより華やかながらもすいすいと参拝することができました。午後はもっと混むのかもしれませんね。祭神は八幡神社なので「応神天皇」。鉄の神様(=たたかいの神様)ですね。

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二つ目は神明天祖神社。この神社は参道も長くてなかなか立派なのですが、荻窪八幡神社の境外摂社ということになっています。紀州徳川家の家臣だった水刀谷という人物が作ったという社伝が残っているのですが、いろいろ謎が多いです。「神明通り」の名前の由来でもありますが、神社からは神明通りまでは少し離れてますし、これも謎。祭神は天照皇大神。私が行った時は誰もいませんでした。

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三つ目の神社は春日神社。大宮前新田の鎮守です。「井口八郎右衛門(大宮前新田を開発した人物もしくはその息子)」が勧請したといわれています。春日神社なので、狛犬の代わりに神鹿が迎えてくれます。鹿の彫刻は素朴ながらも繊細で、なかなかかわいいです。初詣では穢祓の茅の輪くぐりがありました。祭神は武甕槌命・天児屋命・経津主神・毘売命の4神。武甕槌命と経津主神は武神で国譲りや東国平定と関係のある神様、天児屋命は藤原氏(中臣氏)の祖神。毘売命はその妻ということになっています。
こちらの神社は氏子さんがしっかり活動していて、神楽やお囃子など、「村」の時代の風景をしっかり現在にも伝えています。昨年、秋祭り(夜の部)を見に行きましたが、大宮前新田村の時代にタイムスリップしたかのようで感動しました。今年も行こうと思っています。

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次の神社は西高井戸松庵稲荷神社。通称は「松庵稲荷」、松庵村の鎮守です。かつて、松庵の旧府道(乙女ロード)側は「中高井戸」と呼ばれていました。これは神田上水建設の際に高井戸の住民がこの地に移転をさせられたため、飛び地的にここが「高井戸」となったのです。中高井戸にあった稲荷と松庵の稲荷は、そののち合祀となり、現在に至っています。祭神は「受持命」。日本書紀に登場する、体から食べ物を出す神様。五穀豊穣・商売繁昌の神様です。

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そして最後の五つ目は井草八幡宮。上井草村(遅野井村)の鎮守です。大昔は春日神社だったそうですが、源頼朝がそれを八幡神社にし、現在に至っています。縄文土器がある宝物殿の開陳は秋祭りのみ。正月には写真のように出店も出て大変にぎやかです。ここまで参拝で並んだのは春日神社だけでしたが、井草八幡宮では15分ほど並びました。圧倒的に人が多いです。時間帯もあるかとは思いますが、スムーズな初詣は午前中が狙い目のようです。数年前、1月1日の午後に井草八幡へ行ったことがあるのですが、寒空の中で1時間ほど並び、翌日に熱を出してしまいました。油断禁物。 八幡なので祭神は応神天皇。

というわけで、「西荻ペンタゴン」の五芒星が完成! これで西荻の安泰間違いなし!……と、地図に落としこんでみたところ、思ってたよりいびつだなこりゃ。捏造なので仕方ありません。平将門や天海僧正が出てくるようなオカルトな仕掛けが西荻ごときであるとも思えませんが、ところがどっこい、西荻が「宗教都市」であることは、住んでる人なら誰しもうすうす気づいてるはず(笑)。
五芒星の中心あたりに何があるのか、そのうち調査しに行かなくちゃ。

神様にはなにか願いごとをするものなのでしょうが、私の場合はついつい「二礼二拍手一拝」の段取りに追われ、頭のなかがカラッポになってしまうので、願いごとができたためしがありません。まあ、新たに気持をひきしめ、氏神様に会いに行く、ということなのでしょうから、それでよいのかもしれませんね。

今年もよろしくお願いします。

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