西荻ドブエンナーレ

杉並浄水所

杉並浄水所
「第一期水道抄誌」より

 

昭和7年より使用開始、今でも地下水を組み上げて上水として利用しているのは都内では珍しい。また、水質が良好なため、普通高度処理されるものが、ここは塩素消毒のみ行われている。

しかし、この汲み上げ水が近隣にそのまま配水されているわけではなく、利根川、荒川水系の水が朝霞・三園・三郷で高度処理され上井草給水所に送られているところに杉並浄水所からの水も送られ、ブレンドされたものが杉並エリアに供給されている。杉並浄水所の汲み上げ水の割合ははっきりとは言えないが、都内全域で供給されている水全体に対する汲み上げ水の割合は0.2%ほどだそう。

災害時の給水拠点にも指定されているので、いざというときにはここから「大変良質な地下水」が配られ、味わえるわけだが、そのような非常時が来ないことを願うばかりである。

シンボルの水道塔と、池でスケートする人たち
シンボルだった水道塔と、池でスケートする人たち(S28年頃)