【報告】映画『聖者たちの食卓』上映会開催しました

もうひと月前になりますが、映画『聖者たちの食卓』の上映会を西荻マイロード特設会場で行いました。そもそもこの日誌は、『聖者たちの食卓』の感想記事をHPのどこかに書きたいなあと思って始めたものですから、その映画を西荻で上映できてとてもうれしいです。

『聖者たちの食卓』はベルギー人の監督が撮影したインドのドキュメンタリー作品。シク教寺院『黄金寺院』の無料食堂「ランガル」の一日をたどります。この食堂では毎日、十万食の食事が無料で提供され、しかもその伝統は約600年も続いています。食材や燃料は寄付で賄われ、そこで働く人たちもすべてボランティア。……いや、ボランティアという言葉は正確でないかもしれません。ここではつくる人がイコール食べる人でもあり、それぞれの人が自身の役割を全うしながら、共同して大量のカレーをつくりあげ、それをみんなで食べるのです。映像は、600年かけて成熟した「ランガル」のシステム自体を、まるでひとつの生命体であるかのようにとらえ、そこにいる人たちはそれぞれおしゃべりなどもしながら、ごくごく自然な形でそのシステムを支えています。この映画にセリフはありません。ひたすらに食器がぶつかり合い、人々のおしゃべりと足音の心地よいノイズで満たされています。

そもそもこの映画を上映したいと思ったのにはいくつかの契機がありました。ひとつは西荻夕市で「カレー」を取り上げるにあたり、なにかポイントとなるものがあるといいなあ、と思っていたこと。それから、かねてから西荻に映画館があるといいなあ、と思っていたこと。もう一つやはり、この映画自体の魅力が強かったことです。

私ども、西荻案内所の活動をするにあたり、奇跡のような瞬間に何度か立ち会いました。これは本映画の感想記事(こちら)にも書きましたが、何かを始めるとき、近隣の方々が少しずつ力を貸してくださったのです。さまざまな人がランガルのシステムを支えている光景は、規模は違えど、私たちが西荻で少なからず体験してきたことにどこか重なっています。

今回の上映でも多くの方に支えていただきました。プロジェクターやパワードスピーカー、会場の椅子などを貸してくださった皆様、屋台販売コーナーのお手伝いの皆様、カレー関連商品出品の皆様に、心より感謝いたします。インターバル時間のアンビエントノイズライブもまったりとよかったです。おかげで特設会場の雰囲気もとてもよく、作品との相性もぴったりの空間となりました。

残念ながら見逃してしまった、あるいは時間の都合が合わなかったという方、『聖者たちの食卓』は「カレーキャラバン」という企画で全国各地で引き続き上映していますので、作品ホームページをチェックしてみてください。きっと他の会場もいい雰囲気なんだろうな。それでも都合が悪ければ、自分で上映会を企画しちゃうという裏技もありますぜ。

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