【報告】松庵川展

西荻ラバーズフェス(3月20日)直後の3月22日〜28日で、西荻案内所の最終展示『松庵川展』を開催しました。

まず何も知らない方向けに説明しますと、「松庵川」という川は正式にはありません。松庵〜西荻南を通って善福寺川に向かう暗渠(あんきょ/むかし川だった場所にフタがされているところ)に、ある郷土史家が便宜的に「松庵川」と名付けたのです。西荻案内所ではこれまで、暗渠愛好家の吉村生さん・高山英男さんらの協力を得て、「西荻暗渠探検」(暗渠をめぐるツアー)とその報告会などを実施し、松庵川(地元民はもっぱら「ドブ」と呼んでいるそうですが)の見聞を深めてまいりました(見聞を深めた、というのは専ら、吉村さん高山さんの報告に対して「ほほう」「へええ」などと相槌をうつばかりなのですが)。
写真は暗渠画伯さくらいようへい氏による松庵川描き下ろし黒板イラストです。

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「ブラタモリ」などの影響もあって、いまや空前の「暗渠」ブーム? いや、まだまだこれからかもしれません。暗渠をめぐる楽しみは、まさに「裏側」を見るということでもあり、好奇心を刺激する要素に満ちています。その土地の生活史をたどるという楽しみもあります。暗渠遺物(それがあると暗渠がある可能性が高まることから、「暗渠サイン」とも言われています)を探しながら、水の流れを明らかにし、それと関わりながら生活してきた人たちの言葉に耳をかたむけることは、たんなる「お散歩」以上に、過去と現在をつなぎながら、未来の風景をも内包するような、スケール感を持っています。

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22日からの展示は、吉村生さんと相談して、「徐々に展示が増える」かたちになりました。けして展示物が間に合わなかったわけではありませんよ!!!
案内所の黒板には松庵川の地図パネルが掲示されました。暗渠蓋を模したグレーのシールが用意されていました。「暗渠化工事」と銘打ちまして、来場者が展示パネルの松庵川のところに貼っていくと、徐々に暗渠になっていく、というインタラクティブ(使ってみたかった言葉!)な展示となりました。

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最終日はこんな感じ。パネルも増え、すっかり暗渠蓋で閉じられました。
さてそんな最終日、とある暗渠愛好家の方が、自作の展示物を持参してきてくださいました。

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なんと、小学校の自由研究!! 暗渠!!!!!
透明なアクリル板をレイヤー状に配置し、立体的に風景が浮かび上がるという趣向。製作者のMくんも年度が変わって今は中学生。暗渠中学生の誕生! これで暗渠界の未来も安泰(?)です。(名前と学校名は消してあります)

さて、展示中にもいくつかイベントをやりました。高山英男さんによる「暗Q100本ノック」(暗Qとは暗渠クイズのことです)。呆れるほどのマニアッククイズ。高山さんの熟練パワポ芸も見事でした。
それから、2度にわたる「暗渠花見酒マラソン」。花見を想定した暗渠ツアーで、1日目は松庵川、2日目は井草川です。こちらについては次に報告します(つづく)。

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