西荻各地30箇所にパネルを設置します。このポイントはすべて、水に関係のある場所です。善福寺川界隈や、西荻のお水を使ってお仕事をされている方、川の痕跡など。そのパネルにはそれぞれQRコードがついてまして、その地点の過去/現在/未来に関する情報が、テキスト・イラスト・写真・動画などで得られます。
リンク先のコンテンツは、ゆるめのものからハードめなものまで、各種とりそろえてますので、ぜひまわってみて下さい。
ニシオギ水ノオトのポイントは、期間中に配布のニシオギ水ノオトMAPに書いてあります。西荻ドブエンナーレのイベント実施店や、茶舗あすか、駅前ラック(予定)などで入手することができます。
ところで、西荻の地図って何度かこしらえてるんですけど、今回の地図はこれまでで一番範囲が広いです。善福寺池の源流「遅乃井」から、大宮前の慈宏寺まで。宮前に長く住んでる人って、けっこう「西荻が地元」という意識が強いんです。南口のすぐのところから春日神社の氏子地域ですし。でも「西荻まち歩きマップ」では、住宅街を入れるより善福寺公園を入れることを優先せざるをえなくって、慈宏寺と春日神社は矢印だけ……。宮前の方にはいつも、もうしわけないっ……という気持ちでいたのですが、今回ついに、善福寺から宮前までがひとつなぎの地図になりました。今川あたりもフォローできたら完璧でしたが、それはまた次の機会に。
この範囲を情報とともに1枚の紙におさめるにあたって、ひと工夫しました。それは全体を40度くらい左旋回すること。中央線がナナメに走ってます。そうすると善福寺川や松庵川、青梅街道に五日市街道がほぼ左から右へとなって、整理がしやすかったんです。
きっちり東西に走る中央線ってのがそもそも、武蔵野台地の形状を無視しているということが、よくわかります。中央線にしばられず、水の流れを軸にした地図だから、これですんなりしました。吉祥寺やその先の駅のマス目街路も、東西軸からだいぶ傾いるのが地図でわかりますが、おそらく同じ理屈でしょう。
普段の地図に慣れてると、「えっと今どこ?」となってしまうかもしれませんが、脳みそを切り替え、大地の道理に根ざしたイメージを得ると、違った風景が見えてくるかもしれません。