キムバルさんのUnmapping Tokyo(18.05.04)

善福寺4丁目にある「kosaten あなたの公-差-転」で、ロンドンのアーティスト・キムバル・バムステド(Kimbal Bumstead)さんが、Unmapping Tokyoという作品づくりを展開中です。

Unmapping……非地図化、地図にしない、ということかと思います。いったいどういう意味なんだろう。地図をつくる西荻案内所としては気になっていたところ。そんな時に、kosatenメンバーの太田エマさんから、キムバルさんが会いたいと言っていると連絡が来たので、善福寺公園でピクニックすることになりました。

昨年11月の続・西荻案内所でビーガン企画をしたJacksonさん夫妻もまじえてピクニック開始。この時期の善福寺公園は気持ちいいですね。先日採ったたけのこを天ぷらにして持参しました(天ぷら粉は卵が入ってないものを使用)。

今回の作品はいくつかの過程を経ていくようです。5月13日には西荻〜善福寺のウォーキングワークショップを開催する予定。そしてそのあと、5月26日、kosatenにてインスタレーション展示をするとのこと。

キムバルさんはこれから、西荻に住む人にインタビューをしていくそうです。西荻の好きな場所はどこか、好きな理由は何か、その場所にまつわる記憶についてなど。個人の「好き」をたくさん集めて、インスタレーションにしていくとのこと。私も西荻のお気に入りの場所をキムバルさんに伝えました。通常なら地図には載らない個人の経験や記憶を集めて、地図化しない……Unmappingのイメージが少しわかりました。最終的にどのような作品になるのか楽しみです。

もし西荻でキムバルさんを見かけたら、ぜひ好きな場所とその思い出を伝えてください。

 

以下、キムバルさんのプロフィール(Facebookページを参考にしてます)

共謀者・イン・レジデンスの紹介(kosatenではレジデンスアーティストを共謀者と呼んでいるそうです)

キムバル・クイスト・バムステド

ロンドン在住のアーティスト。
作品においてリミナリティー、何かの間である状況、流動性などを検証しています。その理由で絵画、ドローイング、ビデオなど、さまざまなメディアの間で制作活動しています。作品制作に対してパフォーマンス的なアプローチをとり、物理的でも主観的でも「旅する」ことに興味があります。その旅は「becoming」(何かになる)永遠に続くプロセスであり、曲りくねった、不安定で、ノマド的なアイデンティティでもあります。風景、記憶、物語と場所との関係に関心があり、記憶やファンタジーはどのように風景の想像に影響を与えるかいろいろ探っています。
今回の東京での滞在は「Unmapping Tokyo」……東京を非地図化する、というプロジェクトを展開する予定です。特定の場所での個人的な経験を、空想のレンズを通して眺めてみる企画です。空想の場所をコラボレーション・ドローイングという感覚的な方法で描きながら、ビデオをナラティブ装置として活かしてみたいと思います。
Kosatenの周辺地域である西荻窪を中心として、そこに集う人たちの経験や出会いから、ドローイングとビデオを参加型なプロセスを通して制作し、地図としてまとめてある「場所」を再創造していきたいと思います。

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