西荻ドブエンナーレ

橋のなごり

大宮飯店さんは、昭和48年くらいにここに越してきました。
そのころ、店の前にドブ川はあったけど、水は流れてはいなかった。
大宮飯店さんの前のドブには、板を渡して上を歩けるようにしてあって、
お客さんからは「雨の日には滑るからあぶねーや!」と言われたけれど、
「そんなら道路を歩いて頂戴!」と言い返したりしていました。
その後土をもらって、埋めたそうです。

20年ほど前、建て替えたときにドブの痕跡はなくなりました。
このドブに、とくに呼び名はなかったそうです。
ほか、近所の人は、酔っぱらって何回も落ちた、とか
子どもの頃、親からの脅し文句が「(このドブ=松庵川に)落とすぞ!」でとっても怖かった、とか、
畑の間を流れていて、木の橋がかけてあったとか、
いろいろな記憶をお持ちです。

画さくらいようへい
画さくらいようへい