緊急上映『 傍観者あるいは偶然のテロリスト 』
元ジャーナリストにして、西荻窪の居酒屋「iitoco」のオーナーでもある後藤和夫氏が、
2020年に公開したドキュメンタリー作品。
今、日本にいる私たちに、何ができるのかを問うロードムービー。
iitocoに行くとときどきいる広島東洋カープファンのおじさん、くらいに思っていた後藤和夫さん、もともとはジャーナリストとして、報道の世界で活躍してきた方なのです。大塚にあるミニシアター「シネマハウス大塚」の館長でもあり、大島渚の映画に主演(出演、ではなく主演です。『東京战争戦後秘話』)していたりと、なかなか濃ゆい人生を送ってきた方。こちらにシネマハウス大塚についての過去記事あり。
そんな後藤さんが、フリーランス時代に取材したことがあるパレスチナを再び訪れ、何が変わり、何が変わらないのかをリポートしていきます。
いま、テレビやSNSではガザの惨状を目にすることはあっても、遠く日本にいる私たちに、なにができるのでしょうか。
後藤さんの視線を通して、考える場にしていきたいと思っています。
上映後は監督・出演の後藤和夫さんから、少しお話を聞く時間を設けます。ほか、ゲスト打診中。
2018年に大塚にできた小さな映画館「シネマハウス大塚」の設立メンバーで館長を務める後藤和夫が、自身の経験を元に映画を製作。後藤和夫は長くテレビ界で仕事をし、ドキュメンタリー番組、報道番組に従事し、『報道ステーション』のプロデューサーを10年務めたのちにテレビを離れた。
映画館を作ったのだから映画も作りたい。そう思い一つのシナリオを構想。それはパレスチナを舞台にした、偶然にもテロリストとなってしまった男の物語。このシナリオにリアリティはあるのか。後藤はロケハンを兼ねて、フリーランス時代に取材したパレスチナを再び訪れた。
*****
20年前、第2次インティファーダという民衆蜂起の嵐の中、イスラエルによる破壊と殺戮の現場を駆けまわった記憶。映画は20年前の生々しい紛争の記録と、現在のパレスチナ各地を歩く男の姿が交錯する。あれからパレスチナはどう変わったのか。あの時の若者は今何を語るのか。そこに見たのは、今なお続く占領と抑圧の実態だった。700キロにも及ぶ分離壁がイスラエルとパレスチナを分断する不気味な光景。過去と現在をさまよう主人公。
世界が“傍観者”のままでいいのか。私たちは傍観者のままでいいのか。
そして後藤の構想したシナリオにリアリティはあるのか。
現在68歳の老映像作家、老ジャーナリストの追憶のプライベート・ムービーが問いかける。
『傍観者あるいは偶然のテロリスト』
監督・主演 後藤和夫
製作 後藤和夫 & Cool Hand Production
2020年作品 118分
5月3日(金祝)13時〜 16時30分〜
※上映後、後藤和夫氏トークあり
会場:西荻シネマ準備室(西荻南3-6-2ことビル2F)
料金:1,000円(当日支払)
ご予約はこちら:https://forms.gle/Usd4WHqzP4QvWg7j9