庄司先生の西荻立体模型図(15.04.05)

昨年11月に開催した「西荻暗渠探検」や今年2月に開催した「西荻地図ナイト」など、西荻の地理にまつわるイベントや研究会を怠らぬ西荻案内所。日々さまざまな情報を集めております。

2月には、宮前の慈宏寺さんで「西荻暗渠探検報告」をもとに、暗渠研究の(西荻暗渠探検でもとってもお世話になった)吉村生さんが松庵川について講演会をしました。慈宏寺さんで時々行っている井口大吉さんの講演会「大宮前歴史探訪」シリーズとの同時開催。境内にある暗渠についてのお話ですから、なかなか熱気のあるアツい会場となりました。

その開催数日前に、案内所に来た初老の男性。案内所に掲示されていた「大宮前歴史探訪」のビラを見るなり、「こりゃおもしろそうだね」と即予約をされていました。

実はこの方、庄司歯科の庄司先生。3年ほど前まで西荻北にあったレトロ建築の歯医者さんです。西荻建築ウォッチャーのみなさんならもちろんごぞんじですよね。

さてその庄司先生、後日ふたたび案内所にいらっしゃいました。「ちょっとつくってみたんだよ」と抱えた包みから取り出したのがこの模型。

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明治時代の地図を等高線で立体にし、現在の地図も重ねあわせています。いや〜精巧!さすが歯医者さん! 庄司先生いわく、明治時代の等高線によると松庵川と思しき川の流れはまったく見当たらない。つまり松庵川は大正のころに作られた川なのだ、ろうという結論でした。ふむふむ。こちらの地図は西荻案内所に常時展示していますので、興味のある方は見にいらして下さいね。赤いポイントは西荻案内所の位置です。

さらにさらに! 庄司先生は現在作成中の地図を見せてくださいました。それがこちら。

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こちらの地図はぐぐっと時代が最近になりました。等高線がギザギザと詳細です。右側を流れるのは善福寺川。ここで注目なのは左上からの溝状地形。これぞまさに松庵川の流れではないですか。明治の地図にはまったくなかったものが、ここにきて浮かび上がってきました。こちらの模型も完成したら持ってきてくださると言ってました。

それにしても細かい! 実際は微高地形ですが、模型だとグランドキャニオンのような大峡谷の様相です。西荻の大峡谷、はやく覗きこんでみたいです。

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