井荻町営水道を購入【妄想プロジェクト】

西日本で大変な被害が出ている豪雨、西荻にもご家族や親戚、友人が被災されたという方がいらっしゃるかと思います。心よりお見舞い申し上げます。

さらにはオウム関連のことがあって、後継団体支部がある西荻界隈もざわっとしていたようですが、その間に国会では水道の民営化法案が可決。今はカジノ法案の審議中とか。どちらも海外資本が関わってくるいわば「身売り」案件ですが、相当の決意を感じます。公共の利益になるのか、それとも特定の誰かだけが得をするのか、よく見ていかないといけませんね。

さて、水道の民営化ということになると、今後どんなことになるんだろう。今回の豪雨被害があった場所では、飲料水を確保するのに数時間並ぶというのをニュースでやっていました。もし水道が民営化されていたとしたら、こういった非常時を経てちゃんと復旧するんだろうか。これを機に「不採算配管は廃止します」みたいなことになるんじゃなかろうか。国鉄が民営化する時に「廃線はありません」と言っていたことや、つい最近なら「TPP反対ブレない」などと言っていたことがふと頭をよぎります。

つまり、そんなことになる前に、これは自分たちの「水源」を確保しておく必要がある。

実は西荻には、23区内唯一の地下水水源があるのです。善福寺公園の西側にある杉並浄水所。これはもともと、杉並区ができるより前、井荻町のころにできたものです。当時の町長、善福寺公園の銅像でもおなじみ、内田秀五郎(うちだひでごろう)さんが主導して、町営の井荻水道を整備しました。井荻水道はここから水を汲み上げ、設置されたタンクから町内に水を供給。タンクは45年ほど前まで残っていました。

現在こちらの管轄は東京都水道局。汲み上げられた水はいったん上井草の配水施設に送られ、荒川から採った水と混ぜた上で各家庭に送られています。しかも現在は水量が減っていて、稼働していない日もかなりあるとか。とはいえ、西荻の人々の喉を潤してきた貴重な水、しかも川の水ではなくおいしい地下水

もし、(ないと思いますが)水道局が民営化されるようなことになったら、この施設の行く末は? 不採算だから廃止? その前に、みんなでお金を出しあって、施設ごとお買い上げってのはどうでしょう。民営化されたら水の値段だってどんどん高くなるっていうし。

これいいアイデアだ!って思って、某地主さんにこの話をしたら、それなら新しく井戸を掘ったほうが安くあがるでしょ、とのお返事。たしかに……。

(2018.07.13追記)杉並浄水所は緊急時の水配布場所になっているのですが、なんと昨年12月から、こちらでの給水は行わないとの張り紙があるよ、とのタレコミ情報をいただき、現地確認してきました。現在、緊急時には上井草の給水施設のほうに行かなければならないそうです。

(2018.07.20追記)水道民営化法案は今国会での成立は見送りになったとのこと。

 

杉並浄水所の給水塔
在りし日の杉並浄水所給水塔と、善福寺池でスケートする人(善福寺在住Hさん提供)

 

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