小平市議会議員団ご来所

7月に小平でこだいらって〜気付かなかったすむまちの魅力 発見〜」というタイトルの講演会をさせていただいたことがきっかけとなって、小平市役所の方から、西荻案内所への小平市議会議員団の視察依頼がきました(その時の講演内容はここここに書いてます)。

小平市は現在、観光まちづくりの取り組みを本格化させようとしているそうです。とはいえいまさらベタな観光地を目指すわけではないのでしょうから、杉並区での取り組みをその参照項としてチョイスしたようです。11月某日、杉並区の産業振興センター(「なみじゃない、杉並」などをやってる部所です)に行ったあと、民間ベースの活動の視察として「西荻案内所」に議員団が来訪という流れ。

どどーんと11人の議員さんたち。あいにく私のおしゃべりが過ぎて、議員さんたちにちゃんとお話ができたような気がしないので、ちゃんと参考になったかどうか……。

すむまちを見直す、というのが西荻案内所の活動のベースです。昨今は2020年の東京オリンピックを見据えて「観光」が行政のキーワードのひとつになっていて、そういう業界も浮き足立っているようですが、様々な施策でにぎわいが仮に生まれたとしても、ぶっちゃけ2025年くらいのことを念頭におかないと、五輪後には草も生えない「荒地」がひろがるのは、火を見るよりも明らか。荒っぽい「再開発」で、高度な消費システムを内包する金太郎飴式のカタカナ4文字シャレオツファッションビルでも建てようものなら、西荻のいいところはたいてい駆逐されてしまいます。

案内所の活動も「観光」をキーワードにしている部分が大きいですが、それはもちろん従来型の観光ではなく、すむひとが現在のまちを楽しんで、その人たちが外から友だちを呼びたくなればそれで十分と考えてます(ここのあたりのことは日本デザイン機構の会報「Voice of Design」に鳥越けい子さんが書いてくださってます。ちょっと脱線しますが、この小論には「西荻観光手帖」と銘打ちながら「西荻は観光地ではありません」と矛盾した注釈をわざわざせねばならなかった理由を明快に書いてくださっていて、自分たちが「そういうことだったのか〜」と納得しました。その会報は案内所に置いてますので興味のある方はお声がけください)。

小平も可能性と魅力がいっぱいの場所ですから、いろんなひとが手を取り合って、ゆるやかにまちを楽しめるしくみができるといいですね。
そうそう、小平名物の巨大丸ポストについて、面白い話を議員さんから聞きました。地元の業者さんに依頼して特注でつくったもので、そもそも材料がないから、ポストの頭の丸いところは大きな中華鍋を使っているんだそうです。こういうエピソードって魅力ありますよね〜。

giin

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