善福寺の書道教室
2018年は 善福寺の書道教室 で書道を習いはじめた年でした。
善福寺公園のバス停(ボート乗り場前)から徒歩1分もないところにあるのが、私が通っている書道教室 墨水会(←HPへのリンクあり)。この教室はご夫妻でやっていて、「書道の部」と「篆刻の部」にわかれていますが、時間は一緒です。書道は主に奥様の担当。
となりの人は篆刻をやっていたり。こっちも気になりますが、私の方は白い紙を前に向かいます。まずは時節柄「謹賀新年」を。
ここの書道教室、先生の方針が実際的というか、なんとも居心地がいいんですよ。例えば、「精神集中のためにまずは墨をすりましょう」みたいなことは言わない。先生は「時間がもったいないし墨汁でいいのよ」とおっしゃいます。でも墨汁で書いているうちだんだん、墨のほうがどうもいろいろ具合がいいらしいということもわかってきます。あと「級とか段とか、興味ないでしょう? それでいいんですよ」とか「うちはアートじゃないですからね」とか。かっちりしすぎてるわけでもなく、だからといって何でもかんでも自由ってわけじゃないのです。ここで習った基礎の書道で、これまで使わなかったいろいろな脳の回路が開いたような気がしています。
西荻案内所 今年の漢字は?
というわけで、目の前で先生に手本を書いていただき、それを書写するのが、いつものこの書道教室の流れ。で、わたしちょっとひとつ思いつきました。毎年、京都の清水寺でやってる今年の漢字、2018年は「災」だったと先日ニュースでやっていました。で、まあそれをまねて、西荻案内所の漢字一文字を発表しようというわけなんです。しかし恥ずかしながら、手本がないと書けませんので、まずは先生にお願いします。先生は「この字はお手本で今まで書いたことがないですよ」といいながらも、さらりさらり。
本当は写真を撮っている場合ではなく、ちゃんと筆遣いを見ていなければなりません。
というわけで、先生の手本がこちら。
大方の人の予想通り(?)、西荻案内所・今年の漢字は「象」でした。
お手本が薄墨なのはもちろん理由があって、墨が薄いほうが筆遣いがよく見えるんですよ。一旦止まるところや二度筆が通過するところは濃くなりますから、これであっそうかとわかることもあります。このお手本をもとに何枚か書いてみるんだけど、なんとも不格好。
先生は、「そう、だいたいいいんだけど……」とまずはほめてくれる感じが癒やされます。それから朱が入ります。うーむ、たしかにそっちのほうがずっとバランスがいい。
「象」に関しては上の「ク」のところが、中心よりもっと左のほうがいい、とのこと。ついつい文字のパーツのそれぞれの重心を揃えたくなるのですが、それだと象が立ち過ぎてしまうんですね。「本のタイトルの字は、ちゃんとなってたのにねえ」と先生。確認してみるとたしかに。ともかくこの題字は先生にほめられたのでうれしいです。
さて来年はどんな年になるのやら。ひきつづきよろしくお願いします。