ピンクの象が佐渡に来た(1)羽茂大市へ

西荻窪駅南口のアーケードにぶら下がる街のシンボル・ピンクの象。今年3月にFRP製のあたらしいデザインの三代目に変わって、30年愛された先代のハリボテは新潟県・佐渡島羽茂(はもち)に引き渡された、というのは、これまで何度か報告をした通りです。

9月16日、荻窪八幡神社秋祭り(年に1日だけ、ピンクの象が地上に降りてくる日です)の前日に、南口で「お別れ会」のあと直ちに佐渡島に行きました。9月17日18日のイベント「ハローブックス!」会場で展示されたのち、とある古民家の立派な納屋におさめられるところまで見届けてまいりました。ここまでの経緯は、「もりのこと」さんの協力で開催した「佐渡のお土産展」や、続・西荻案内所の11月14日「ピンクの象、佐渡へ行くの日予告記事)(報告記事)」で、和久井幸一さんが監督をした映像等を通して報告をしました(なお、この映像はまだYoutube等にはあげてません)。

そして12月、南佐渡・羽茂で毎年開催されている「羽茂大市」にて、佐渡のみなさんにお披露目となりました。9月のハローブックス!のときは、折からの台風接近や、急な決定もあり、地元の方にじゅうぶん見ていただいたというわけにもいかなかったのですが、今回は地元の商工会が主催するイベント。地域のみなさんへのひとまずのごあいさつも兼ね、羽茂地域をぐるりとパレードすることに。私たちも駆けつけがてら、西荻からピンクの象グッズを携えて出店、そしてまた翌日にピンクの象の今後を話し合う「ピンクの象会議」に出席することとなりました。

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今季最大の寒波がせまる晴天の関東を離れ、上越新幹線に乗車。わずか2時間ちょっとで、しっとり曇った新潟に到着です。佐渡汽船のフェリー乗り場は駅からバスで約15分。
佐渡島に渡るには通常、船に乗らねばなりません。ジェットフォイル(水中翼船)かフェリー。ジェットフォイルで1時間5分、フェリーは約2時間30分。早い分、ジェットフォイルは運賃は高く、フェリーはごろごろとできるのがオススメ。メインの港、両津のほかに小木・直江津フェリーなどもありますが、冬期はお休みです。
これまで佐渡には4回行き、毎回戦々恐々とするのが船酔い。佐渡海峡をぬける海流がフェリーを容赦なく揺らすので、佐渡のフェリーはハードだよ、と毎回脅されますが、これまで往復で計8回乗船するも、船酔いをしたことは一度もありません。

酔わない理由は、初めて行った時、佐渡の人に「コツ」を教えてもらったからです。
以下を守ればフェリーには酔いません(弊社調べ/個人差があります)。

1)乗船したらカーペット室を使う。
2)毛布を借りる(100円かかります)
3)酔い止め薬をのむ。
4)船の進行方向に足を向けて、仰向けで寝てしまう。

私はこれの3と4の間に、「佐渡乳業のコーヒー牛乳を飲む」というのを入れています。人によっては、進行方向に頭を向けたほうがいいとか、進行方向に対して横向きの方がいいとか、いろいろ説があるのですが、最初に教えてもらった「足を向けて」で今まで問題ないので、特に変更をしません。本当はフェリー内の食堂のカレーライスを食べたいんですけどね。

あこがれの佐渡汽船カレー(ライスが佐渡島型に盛られている)は今回も写真をながめるだけ。

両津港はみぞれまじりの雨。先行して佐渡入りしていた西荻組(葛城・金谷夫妻)と合流し、佐渡の人オススメの場所を教えてもらったから行こう!ということになりました。

苔むした階段をあがっていくと見えてきた清水寺(せいすいじ)。京都の清水寺に模してつくられたという、舞台のような高い本堂。しっとりと雨の中のたたずまいはまた格別でした。何百年も前のものが身近にあるというのがちょっと不思議な感じですが、佐渡にはあちこちにこのような歴史建造物があります。
それから宿泊場所となるふすべ村へ。その前に生協スーパーで夜ごはんの買い出し。佐渡のスーパーの魚の安さ。この日は加茂湖(佐渡にある大きな湖)で取れた牡蠣入りの寄せ鍋。

なお、移動はずっとレンタカー。バス移動も不可能じゃないけど、やはり大変。できれば港の前でレンタカーを手配しておくのがいいです。
今の時期はすべての車がスタッドレスタイヤなので安心。

翌日は朝から「羽茂大市」。西荻からピンクの象グッズを持参し出店しました。向かいは大道芸人おじゃるずさんによる熊手屋。心配されていた雨は、直前にぴたりと止み、気温も暖か。大市日和。

西荻からは手ぬぐいのほか、絵はがきなどを持参。ピンクの象が佐渡に行くことが決定した時にイラストを描いた、西荻在住イラストレーターのふるくぼまゆさんが、そのイラストを絵はがきにしてくださいました。ふるくぼさんの絵はがきはひきつづき、小木港近くにある「カフェ日和山」でも扱っています。

さて、ピンクの象のパレードは11時からと13時からの2回。今回の企画のために、羽茂商工会青年部のみなさんが、わざわざ台車をつくってくださいました。西荻の時と同じく、それを子どもたちがひっぱります。今回の羽茂大市では、着物に半纏などのレトロファッションに身を包んだ子どもたちが山車をひっぱり、トンビにシルクハットの大人らがそれをサポート。

ピンクの象、あらわれるとみんながにっこにこするんですよね。でかくてピンクで変な顔。「なんじゃあれは!」って思いますから。

羽茂本郷の北町と南町をそれぞれ一周。なんだろ、ハッピーオーラがすごいなあ。

一方、中心街の通りでは佐渡の伝統的な人形芝居「文弥人形」のストリート上演を開催中。一般のお宅の軒先をつかって演じるは虫紋座『源氏烏帽子折 伏見の里の段』

地域の中に芸能が息づいていて、それを支える人たちがいる。そこに突如現れ、横切るピンクの象。

羽茂大市、突然のピンクの象登場に驚いている方も多かったですが、これまで多くの流人を受け入れてきたのが佐渡島。さすがの包容力で、あっというまに街のみなさんに受け入れていただいたようです。子どもも大人もハッピーにするピンクの象の不思議な魅力、西荻を離れても変わらないものでした。

翌日は羽茂温泉「クアテルメ佐渡」の大広間でシンポジウム「ピンクの象会議」。そちらの報告はまた明日。

 

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4 Thoughts to “ピンクの象が佐渡に来た(1)羽茂大市へ”

  1. […] ・羽茂(はもち)の羽茂大市にて現地披露された、というのは先日の記事に書きました。 […]

  2. […] ピンクの象の佐渡での活躍については、こちらの記事やこちらの記事もチェックしてみてください。 […]

  3. […] 西荻窪の商店街アーケードにぶら下がっていたピンクの象。先代(二代目)は佐渡に渡ったというのは、これまでに何度かお伝えした通りです。昨年の西荻ラバーズフェスのころに電撃引退。その半年後の昨年9月に佐渡に移送し、12月の羽茂大市で佐渡のみなさんにお披露目され、今後について話し合うシンポジウムも行われました(過去記事へのリンクを上記につけてますので、合わせてお読みください)。 […]

  4. […] ューするよと連絡があってそれを見に行き、ピンクの象会議にも出席したというのは、こちらの記事やこちらの記事に書きました。また3月3日の新潟日報「おとなプラス」にも3ページに […]

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